イエス・キリストの生涯を描いた物語。
199分を2回に分けて視聴。久しぶりにじっくりと見ました。
『 新しいぶどう酒は新しい皮袋に』は当時の律法を重んじて来た上層階の人々にとってはとても難しい実践であった。まして、無学で貧しい地方の出身の青年に教えを乞うということはかなりハードルが高かった。
また、政治を司るヘロデ王にとっても、神の子と言うことは脅威でしかなかった事の人間模様がわりと細かく描かれている作品であった。
当時、イエス・キリストを受け入れられなかった人間の心理がよく表現されている。
イエスによって心が豊かになり、病が癒された人々…あなたの信仰が足を弱くしているのだとどこまでもイエスは信仰指導をしていくのだが、『 奇跡』や『ご利益 』が先行してしまった。
自分の病気を治したいなど自分の願いのみを果たしたい人は沢山いたが、神の子として人類の罪を拭う救世主メシヤとしての使命を果たしたいイエスの願いを知る人は一人もいなかった。
ご自身が弟子の裏切りで十字架にかかるということを知りながらも、最後まで弟子を心配していく姿、十字架上で神様に執り成しの祈りを捧げる姿…肉体は滅ぼされたとしてもイエスの心は奪われなかった。とてもとても出来ることではない…😭やはり神の子であった。