あーさん

コーラスラインのあーさんのレビュー・感想・評価

コーラスライン(1985年製作の映画)
-
ミュージカル映画強化月間 第2弾 Vol.1

7月に入った。蒸す蒸す蒸す蒸す蒸す!!
暑いの?寒いの?わかりづらい。。
ここしばらくは安定した涼しい日が続いているが、この気圧が上がったり下がったりする時期は、体調も優れず本当に苦手。。(気象病、と言うらしい)
そんな時は、せめて重苦しい気分を弾き飛ばすようなミュージカルを♪

ということで、一本目!

ラインダンスが観たくて、こちらをチョイス ♪
いやー、懐かしい!
一番搾りのCM曲 "One"と言えば、誰でも知ってるヤツ ♪

これは"自己実現もの"が好きな母が、夢中になって観ていたので、二十代の頃に一緒に観た思い出の作品。
キャシー(アリソン・リード)が思いの丈、歌って踊るシーンが母の大のお気に入りだったことを覚えている。(☆Let Me Dance For You)紫のレオタード姿の彼女が眩しい!カッコいい!
しっとりと歌い上げる"What I Did For Love"も素敵だなぁ。
母が今作から受け取ったメッセージはきっと"私にも踊らせて!" 。
何をしても主役になれない主婦の辛さをひしひしと感じていた時期だと思う。
よっぽど我慢を強いられていたのか。。
(今の女性はあまり我慢せずに色々エンジョイしている人の方が多いかも。。
そうでないと結婚自体が成り立たなくなっている💦)



ブロードウェイの売れっ子演出家のザック(マイケル・ダグラス→この役にドンピシャなキャスト!)。
彼が主催するオーディションに、何百人ものダンサー達が押し寄せる。コーラス(役の付かないダンサー)で今回取ってもらえるのは男女4人ずつ、たったの8人。
まさに針穴に糸を通すような、厳しいオーディション。。

最終選考に残った16人が、"自分のことを話す"というちょっと変わったオーディション形式で自分語りをしながら(もちろん歌で)自己アピールのダンスをする。

私が特に印象的だったのは、
"At the Ballet"
シーラとビビとマギーが恵まれない環境の中、心の拠り所だったバレエのことを切々と歌う。
♪Everything is Beautiful at Ballet〜と言うフレーズが大好き!

そして、忘れてはいけない
"Surprise, Surprise"
唯一のアフリカ系アメリカンのリッチー(グレッグ・バージ)が自分の性経験を
情熱的に歌い、踊る。
彼は、今作出演後タップダンサー&振付師として活躍するも、40歳で早逝してしまったらしい。明るいキャラが好きだったのに残念、、

"Nothing"
プエルトルコ人のダイアナ(ヤミール・ボージェス)の演劇学校の先生の話。物語を聞かされているようで、歌詞の先が気になる。最後のオチには唖然。そして納得!

"I Hope I Get It"
一度聴いたら忘れられない♪
この曲をかけて、オーディションごっこをしたくなること請け合い?笑

ゲイであること、整形をして自信をつけたことなどを告白する者、養う家族がいるウェイター兼ダンサー、自称変わり者、、家庭に恵まれなかった者、ちゃんと評価してもらった経験がない者が多いかも。

だからこそ、ダンサーという表現の道に選んだのだろうと思わされる。

そこへ、昔ザックの恋人だったキャシーが現れ(彼女もダンサーだったがザックと別れ、ハリウッドで女優を志すも夢破れ戻ってきた)、、

5,6,7,8(ファイブ・シックス・セブン・エイト)…
音楽が始まったらどんな出自かなんて関係ない、身を任せて踊るだけ。そして、歌うだけ。。

ザックはその背景を吟味して、誰がふさわしいか選んでいく。



ラストの群舞、"One"がハイライト!!
素晴らしい!

ゴージャスな衣装に身を包んだダンサー達が歌い踊る。。
最高の笑顔、最高のエンターテイメント!

メインのキャストでなくても、彼らのパフォーマンスは最高 ❣️


鑑賞してから20年以上経つのに、随分と色々覚えていた。ストーリーは抜けていても、好きな曲や好きな場面は、ありありと。。
テンション上がる〜♪


さぁレオタードを着て、、!
とは流石にならないけれど笑、しばらく飼い猫とオーディションごっこが繰り広げられることは間違いない。。(ちょっと無理ありますね、ハイ😿)

皆さんも☔️じめじめした日は、こんなミュージカルを❗️



*前回観た、"ニューヨーク・ニューヨーク"と"One"のイントロがそっくりと思っていたけれど、何度も聴くうちに全然違うように感じるようになったのは不思議 ♪
あーさん

あーさん