ゴン吉

胸に輝く星のゴン吉のレビュー・感想・評価

胸に輝く星(1957年製作の映画)
4.0
賞金稼ぎのアウトローと臨時保安官の青年や父親のいない少年との交流を描いた西部劇。
ヘンリー・フォンダが主演、アンソニー・パーキンス、マイケル・レイ、ジョン・マッキンタイアらが共演、ベッツィ・パーマーがヒロインを演じる。

元保安官で賞金稼ぎのガンマン(ヘンリー・フォンダ)が保安官事務所に賞金首の死体を運んでくる。
この町には保安官がおらず、臨時保安官の青年(アンソニー・パーキンス)が対応する。
青年は正義感が強い一方で保安官としては未熟で頼りがいがない。
ガンマンは賞金が支払われるまで、たまたま知り合った少年(マイケル・レイ)が住む町外れの一軒家に滞在することになる。
少年には父親がおらず、母親(ベッツィ・パーマー)と二人暮らし。
そんな折、町で信望の厚い医者(ジョン・マッキンタイア)が殺される事件が起きる.....

臨時保安官の青年が、賞金稼ぎの指導を受け、保安官のノウハウを学びながら成長していく姿が危なっかしくも頼もしい。
正義感に燃えるが未熟な臨時保安官の若者に加えて、彼に心を寄せる一方で危険で命懸けの仕事のために結婚を躊躇する若い女性、父親がいない少年、息子と二人暮らしの未亡人、町の人々から慕われる医師、荒くれ者をまとめることができない町の有力者や判事、血気盛んな荒くれ者などの複雑な人間関係が描かれている。加えて先住民への偏見にも触れており心が痛む。
「平等を求める誇りと勇気を持つ先住民は殺される」
ヒヤリとするシーンを随所に織り交ぜながらストーリーが進んでいき、最後まで楽しめた。
「保安官は1人で十分だ 心配ない 結婚しろ では」

2023.10 NHK BSP で鑑賞(字幕:仲村渠和香子)
2023.2 NHK BSP で鑑賞(字幕:仲村渠和香子)
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