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赤い河のodyssのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
2.5
【仁義なき闘い・ウェスタン版】

BS録画にて。
「赤い河」というタイトルには色彩感がありますが、戦後まもない頃のモノクロ映画です。

南北戦争直前、カリフォルニアに向かう幌馬車隊から別れてテキサスで牧場を始めた男(ジョン・ウェイン)。たまたまインディアン襲撃を逃れてきた白人少年を息子代わりにする(成長後がモンゴメリー・クリフト)。14年後、牛が増えたはいいが、価格が暴落。それで北部相手の商売に見切りをつけて、牛の集団を1600キロの距離を移動させミズーリまで運んで売ろうと計画。

もともとメキシコ系の大地主が持っていた土地なのに、「どうせインディアンから奪ったんだろ」と言って強引に自分のものにしてしまうあたりから、「仁義なき闘い」の様相が濃い。「西部開拓」の実態って、こんなものだったんでしょう。

牛を運ぶシーンが延々と続く当たりは、かなり退屈します。
牛が集団で暴走する場面がさすがに迫力がありますが。

途中で仲間割れして、またも「仁義なき闘い」に。
ラスト近くになってやっと少し面白くなる。

牛さんたちも遠距離を歩かされて大変だったでしょうけど、結局は肉になる運命。人間って、勝手ですよね(笑)。
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