真っ黒こげ太郎

化け物屋敷と悪魔教授の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

化け物屋敷と悪魔教授(2004年製作の映画)
2.0
生きたがりの娘ならぬ死にたがり教授!w

しかし、殺人の片棒を担いだ奴が生き残るのはどうなん…?



とあるオカルトサークルに入るため、仮装していろんな物を町中からかっぱらい、さらに曰くつきの殺人があった屋敷で朝まで過ごす使命を課せられた若者達。(ひでぇサークルだ…。)
町がハロウィンで賑わう中、若者達は手際よく目当てのアイテムを盗みまくる。

しかし若者チームの2人が最後のアイテムである謎の魔導書を盗もうとする際、怪しい儀式を行っていた持ち主の教授ともみ合いの果てに、教授がクックの如く串刺しに!!!
しかし、奴らは「事故だ!」と主張し逃げだすのだった。

その後、屋敷にたどり着いた若者達。
だが、生霊となった教授は生霊パワーで屋敷を締め切り、魔導書の力で若者に憑依!!!
教授の生霊は怪しい儀式を完遂するために屋敷中に怪奇現象を引き起こし、若者達を血祭りに上げるのだった。



生霊となった男が屋敷に怪奇現象を引き起こす、コメディタッチなオカルトホラー。

内容としてはお化け屋敷物だが、全体的に何かコメディタッチ。
皆が皆最後までハロウィンの衣装だったり、掛け合いがどことなくバカだったりとギャグ的な演出が多い。

しかしまぁ、何つーか色々と中途半端。
上記の事の発端が洒落にならなかったり、展開がシリアス目だったりとどっちつかずでイマイチな内容に…。
ギャグやシリアスのどっちかに振り切ってほしかった。

スプラッター描写も首チョンパや舌切りなどをしっかり見せてはいるけど、グロ描写自体が少な目。
ゴアメイク自体は悪くないんだから、もっと血みどろのグチャグチャにすりゃいいのに…。
(いっそジェフ・リロイさんの映画レベルで!w)

ラストは、「俺達の戦いはこれからだ!」的な感じだが、唐突すぎて何が何やらな感じだった…。


しかし、「微妙…」と思いつつも、テンポは良いし、目まぐるしく展開されるためか、幸い退屈自体はしなかった。
舌抜かれた男の掛け合いやチェーンソーVSエレキギター等面白い個所もちょこちょこはあったりはする。
あ、後ブラッド・ドゥーリフさんの熱演は良かった!w

そんな訳で、見どころはあるし退屈はしなかったけど、正直凡作だった。
所々光るものがあるだけに惜しい。

酷すぎる映画ってわけじゃないけど、おススメはしないぞ…。