marnim

我が家の楽園のmarnimのネタバレレビュー・内容・結末

我が家の楽園(1938年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

第11回アカデミー賞受賞作品。
確かに、バンダーホフ家のように、好きなことをして生活できれば、幸福な人生を送ることができるだろう。
しかし、現実問題それは難しい。
実際にそのように生きている人間は僅かしかおらず、大部分の人間は体力を削り、ストレスとプレッシャーと闘いながら毎日必死に生きている。
ただ、大金持ちになれないまでも、健康であって、心が豊かであれば幸福になれるんだということをこの映画は教えてくれている。
さながら、バンダーホフ家は弱肉強食の資本主義アメリカの中にあって、この家だけは幸福の国ブータンにいるようでもある。
ラストは主義主張の違う二人の老人がハーモニカを合奏するのだが、とてもいいシーンであった。
この映画を通して、人生について様々ことを考えさせられる、そんな素晴らしい映画であった。
これまでアカデミー賞受賞作を第1回の「つばさ」から見てきたが、その中では第7回受賞の「或る夜の出来事」が自分の中で一番良かったが、本作と同じフランク・キャプラ監督とのことで、キャプラ監督のファンになった。
marnim

marnim