ちゃたろう

我が家の楽園のちゃたろうのレビュー・感想・評価

我が家の楽園(1938年製作の映画)
4.0
好きなことをやるには勇気がいる。

今の人は恐怖に駆られてる。食べ物、飲み物、仕事、将来、健康。お金さえも恐れてる。彼が嫌いなのは、周囲に惑わされて不要なものを買うこと。

映画はその時代にないものをメッセージに込めて観客に伝える。1939年もきっと閉塞感のある今みたいな時代だったんだろう。フランクキャプラのコメディが特別なのは、その時代の心の奥底にある不満やストレスを理想の形で吐き出させてくれるのだろう。だから見ていて楽しいだけじゃない、気持ちいいのだと思う。

中流階級の娘を持つ自由気ままな父親と金が全ての上流階級の息子を持つ父親がお互いの子の恋愛を通じて、互いに歩み寄る。