まこと

我が家の楽園のまことのレビュー・感想・評価

我が家の楽園(1938年製作の映画)
4.0
フランク・キャプラ監督

今からおよそ80年も前に傑作映画を次々と世に送っていた言わずと知れたアメリカ映画界の名匠

この人の残した映画には共通する特徴があるんです、それは時代がいくら進んでも全くもって色褪せていかないという事


「白黒映画なんでしょう」

「とにかくあまりに過去の人すぎるわ」


そう声を上げる人にこそ観てもらいたい

現役の大学生にヒッチコックや黒澤映画をオススメするのは作品によっては気がひけるところもややあるが、キャプラ監督の映画だけは自信を持ってオススメできる

彼の作品で描かれているメッセージやストーリーはどの時代の社会や世界にも通用するいわゆる "普遍性" を強烈に帯びたものばかり


本作を観ていると、後にキャプラ監督が手がけた映画史に残る大傑作「素晴らしき哉、人生!」が生まれる下地みたいなものがすでにこの段階でできあがっていることもわかります
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