アラサーちゃん

我が家の楽園のアラサーちゃんのレビュー・感想・評価

我が家の楽園(1938年製作の映画)
4.0
最高に面白かったー!
ジミー・ステュアートとキャプラの一作目ということで、ずっと観たかった!
キャプラスクが詰まった心が温まるハートフルコメディ。誰かが歌う「必ず最後に愛は勝つ」を映画で表現できるのは、フランク・キャプラの他にないんじゃないですかね。

ジミー・ステュアートはとにかく若造なので、どちらかというと愛に溢れていたのは「素晴らしき哉、人生!」で金の亡者をネットリ演じきっていたライオネル・バリモアだった。彼は自由を愛する老紳士なのだけど、ほんとに素敵なんだ〜。

「スミス、都へ行く」の大演説に優るとも劣らない、会社の利益しか考えないワンマン社長への説教。裁判で友人たちが帽子にお金を笑顔で投げ入れていくシーンは「素晴らしき哉、人生!」のクライマックスを彷彿とさせる。
悪を成敗する、とまでは行かないけれど、それによく似たすっきり感を観たあとに感じる作品。

愛と自由は金と権力を屈するんだなと。
「素晴らしき哉、人生!」では悪は悪のまま、今の自分と周囲を愛して生きていこうとする主人公で終わりでしたが、これはほんとにすべてがハッピーエンド。でも、こういうの嫌いじゃないよ!

コメディタッチもやや多めで、楽しかったです。変なマスクつくっては喜んでるポピンズ役のドナルド・ミークや踊りまくりのアン・ミラー、良かったですね〜

大好きなモノクロ映画の一つになりました!