青二歳

魔法使いサリーの青二歳のレビュー・感想・評価

魔法使いサリー(1990年製作の映画)
3.2
原作横山光輝。66年に始まった“魔法使いサリー”から20年後…89年からの第二シリーズの東映アニメまつり版。オープニングに覚えがあるので幼稚園の頃みていたのはこのシリーズなんだな。これが終了してクレヨンしんちゃんが続く。いや今見ても面白かった。

絵本の中の妖精の世界に入り込んでしまう冒険活劇。ドラえもん“絵本入り込み靴”といいこういう夢のある設定はそもそも大好き。しかも今作はメルヘンチックな世界だけどダークファンタジーの趣もあり、なかなか不穏な空気感がこわくてとても良いです。
またこの妖精の世界に入れるのは子供たちばかりで、災厄をもたらした魔女が大人というのは、よくある子供v.s.大人の対立軸かなと思ったけど、あらすじは子供が主役ではなく親の方でした。かつて妖精の国に子供を奪われた魔女が、その喪失の哀しみを憎しみに変え、妖精の国を征服し、鬼神さながらに子供達を砂糖菓子の人形に変えていくという…逆鬼子母神。なんて悲しいんだ。
しかし実はサリーちゃんの妹がその娘であった。無事に生きていることを知り、今の姿を恥じた魔女は元の美しい慈愛に満ちた母の姿に戻る…

サリーちゃんとスミレちゃんのお姉さん感がすごい。記憶より大人っぽいキャラクターでした。
青二歳

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