ちいさな泥棒

I love ペッカーのちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

I love ペッカー(1998年製作の映画)
4.9
何気ない写真がNYで大評価され一躍有名になるが故郷のボルチモアでは迷惑扱いされ…「あっちでの芸術がこちらでは災難に見える」家族や被写体から浴びせられる暴言、監督自身の苦労や皮肉を詰め込んだお祭り。芸術とはなんぞや。たとえ変わっててもそれぞれ美しいと感じたものが美しい。

マリア様の声が聞こえたって明らか腹話術のおばあちゃん可愛すぎ。エドワード・ファーロング目のすわり具合やクマがやばかったので絶賛キメてた模様。コインランドリー愛がすごい恋人役のクリスティーナ・リッチ♥︎ゲイが大好きな姉にグーニーズのマーサ・プリンプトン♪甘いものに目がない妹もはや狂気じみてて後半こわかったよ〜あの子演技上手すぎ!子供がコカイン吸ってるとことか衝撃映像すぎでしょw

ここにでてくる写真達が、写真集も買ってしまったほど好きな写真家ダイアン・アーバスっぽくて好きだなと思ってたら「アーバスの再来」と作中で言われてたので意識したりジョン・ウォーターズが彼女の写真が好きなんだろうなと。シャイニングの双子ちゃんの元ネタになった写真を撮った方です。

好きだと思ってやってたことも求められ指示されビジネスになると逆にできなくなるのはわかるけど、それが"下品・悪趣味"だと言われる分野の芸術だった場合の本人や家族の苦悩をクローズアップで見たのははじめてだったんで"何で成功するか"の影響や代償の大きさは凄まじい。

"大成"をしてない自分にとっては2ランクぐらい遠い悩みとお話ですけどね😉笑