ocho

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のochoのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます


ドラマティックというよりも誰しにもありそうな不思議な恋の始まりを描いた映画。

透明感あふれるフランス人セリーヌとアメリカから旅行に来ていたイケメン、ジェシーがユーロトレイン内で出会い恋に落ちる物語。

パリへ帰るセリーヌを引き止め、ふたりはジェシーが帰るまでのひと時をウィーンで一緒に過ごす。
全編ほぼ会話だけなのですが、主演の2人の距離がどんどん縮まっていくリアリティある演技に引き込まれて、見入ってしまう。
指示された演技ではなく、自然体に見えてすごく良い。

2人の会話も面白いし、あざとさ満点のセリーヌも可愛すぎてきゅんきゅん。
それぞれの友達に電話する設定で素直な気持ちを言い合うシーンとか、あざとーー!!って思いながらどっぷり浸かっちゃいました。

独立心のある女性ではありながら、優しいセリーヌ、的確ではあるがネガティブめなジェシー。ちょっとした摩擦と歩み寄りが絶妙に心地よく、大胆なことを考えながらも葛藤するセリーヌの姿(男からすると、女分かんねー!も分かる…)もものすごい共感。

人は手に入らなかった、ロマンティックな幻想に包まれて生きるみたいな事を言ってるのが真理だなぁ…
劇中出てくる、手相占いのおばちゃんや言葉でポエム作るよって言ってくる男の人など、お金の稼ぎ方に創造性を感じます。実際海外はこういう方々多いので旅と映画にとっても良きスパイス。

一晩にしてはいろんなとこ行きすぎでは?と気になりましたが、そこはご愛嬌。
旅に出られない今、2人と一緒に旅行している気分にもなれました。
旅先での出会いって素敵ですよね、久々に旅行したい。。。素朴に素敵な映画です
ocho

ocho