カタパルトスープレックス

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

4.0
リチャード・リンクレイター監督による会話劇です。

パリ行きの長距離電車の中で出会ったアメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)が意気投合してウィーンで途中下車、再び旅立つ朝までの会話。ストーリーは特にない。見知らぬ二人がどんどん惹かれあっていく過程を描く会話劇。たったそれだけなのに、すごく二人に共感してしまう。ああ、恋するってこういう感じだよなあって。

今だったらFacebookとかインスタで繋がってって感じなのだろうけど、本作のような展開はそんな現在でも有効だと思うんですよ。人を好きになるために会話を重ねるのってSNSだろうが電話だろうが同じなわけで。

リチャード・リンクレイター監督はこういう人の感情の機微を描くのが得意ですよね。