出身も性別も異なるが、同じ時代に生まれた男女が、人生に対する解釈を共有しながら惹かれあう。
立場の違いがあるからこそ交わらない考えを尊重しつつ、それでも共感できる部分を探し、現代における「持続可能な」愛の形にたどり着く。
物質的に恵まれているからこそ、生きる意味に敏感になり、死や人間関係に対して俯瞰的・批評的になる。今の時代ならではの人の在り方が色濃く反映されていました。
そんな大きなテーマは背後に確かにありましたが、洗練された脚本と演技により、非常にパーソナルで物語的で、観ていて楽しい作品でした。