萩原くわがた

蜀山奇傅・天空の剣の萩原くわがたのレビュー・感想・評価

蜀山奇傅・天空の剣(1984年製作の映画)
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パッケージの雰囲気からは想像できないSFオカルトチャンバラアクションで最高!厨二病的センスを持ったことがある人なら、マジック剣士やバトル僧侶達の武器の一振り術の一つワンムーブワンブーブが神がかり的にかっこよく見えること請け合いだろう。剣の構えとか術のエフェクトとか、バトルシーン毎秒毎カット全カメラワークがもうめちゃくちゃに奇天烈カッコいい。動きを真似したくなるタイプのかっこよさ。

ストーリーはすごく壮大なんだけど、武侠劇チックに音楽に乗せ、転がすような場面転換でスピーディーに運ぶ。最初はギョッとするがコミカルなユンピョウとサモハンの軽快なアクション交えた会話劇が体を馴染ませてくれる。作りがうまい。
ヒロインがかわいいのもこの時代の香港映画的にはありがたい。おてんば強気系の古き良き少年漫画ヒロインがオカルト大冒険の華。

タイトルとパッケージで堅苦しい話かと思ったら180度真逆の、剣と魔法と妖怪のトンデモスーパークールバトルがハイテンションで展開され続ける名作だった