バナバナ

この自由な世界でのバナバナのレビュー・感想・評価

この自由な世界で(2007年製作の映画)
3.1
経済活動に於いて、多少ズルい事をしても、賢い奴が何をやっても許される。
法律に禁固刑とか書いてあっても、実際は罰金程度で済むではないか…と、利益追求型に変わっていく女の人の話です。

アンジーは、最初は不法入国した家族に手を差し伸べたり、優しいところもある人だったのに、金を儲ける楽しさをしってからはアドレナリンが出まくったのか、いつしか冷徹な経営者に変貌していきます。

この、彼女が変遷するところが、98分と短い映画のせいか、“突然”という感じで、じわじわと、ジャブみたいなエピソードはありません。
全体的にノンフィクションのような淡々とした話で、ラストも特にオチはありませんが、人間ってほとんどの人が“美味しいもの”に負けてしまう、弱い生き物なんだろうな…と、考えさせられる作品でした。
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