mimitakoyaki

この自由な世界でのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

この自由な世界で(2007年製作の映画)
4.0
「自由」とは、何をしても良い、自分さえ良ければ他人のことなど気にしなくて良いという事ではもちろんないのですが、自由主義、競争主義の世の中で、自分も解雇されたシングルマザーという弱者でありながら、より弱い者をターゲットにし、食い物にする、そんなグロテスクな弱肉強食の現実が描かれていました。新自由主義が推し進められてきたサッチャー時代に育ったアンジーと、節度をわきまえる父親との会話や、移民の青年との会話の中に出てくる言葉の端々に、ケン•ローチのメッセージが込められていたと思います。
mimitakoyaki

mimitakoyaki