ねぎおSTOPWAR

キリマンジャロのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

キリマンジャロ(2000年製作の映画)
2.5
アン・ソンギ先生出演作を探して観ています。
まあ芸歴長い方で、来た仕事ほぼ受けて来たタイプなんですかね😆
とても上手な方ですから、そこは見応えあっても、このね、1980年代から2010年までってのはなかなかの”宝探し”ですはい。

さて「キリマンジャロ」・・終わってもなお「何故キリマンジャロ??」という疑問が消えない!!!
メインは先生ではなくパク・シニャン。
2000年直前に各賞受賞してさあこれからと、今作を始め主演作が続きましたが、ドラマ「銭の戦争」のギャラトラブルから無期限出演停止されちゃっていました。・・人生何があるかわからないですね・・

今作でパク・シニャンは二役。・・刑事とヤクザという双子の役です。
なんだかシナリオ的にもだいぶ無理があるかな?と。
そういえば脚本陣にホ・ジノさんいるんです。「世宗大王 星を追う者たち」「ラストプリンセス」などの巨匠です。ちょうど「春の日は過ぎゆく」と同じ頃ですね。言われて見れば主人公のキャラ造形はホ・ジノ作品の男性に共通する《後悔》と《納得できない思い》が沁みています。
監督も脚本クレジットあるので、だいぶ現場で監督の希望に寄せたのではないかと思いますが・・。

うーん・・

うーん、えーーっと・・

おそらく観た人は主人公の取る行動がね、考えて頭の中で補正かけないとね、よくわからないんじゃないかと思います。
それはね、たぶん・・列車の中で遺骨の入った壺をなでるとか、義理の妹との場面での逡巡とか、演出的なものでのフォロー、あとで物撮りしてインサートするとか、もっと言えばパク・シニャンにそれを表現する技量がもっとあったなら・・

アン・ソンギ先生の場合は、演じるキャラのちょっとしたエピソード知るだけで、その秘めた思いが伝わるんですよねー。ってことはパク・シニャンとアン・ソンギ先生の器の問題か。まあ先生と比べちゃ可哀想かな。

それにしてもむちゃくちゃな終わらせ方・・この監督ダメだ・・合わない。



<664>