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レッド・サンのcatmanのレビュー・感想・評価

レッド・サン(1971年製作の映画)
5.0
1971年公開。三船×ブロンソン×アランドロン withウルスラ・アンドレスという奇跡のキャスティング。タイトルが宣言している通り主役は日本人の三船敏郎で、侍meetsウエスタンがテーマの異文化交流ファンタジーアクションという浪漫の塊の様な映画。企画を実現させた関係者に天晴れと言いたい。侍のキャラクターを茶化さずきちんと敬意が払われているのが最高で、案の定というべきか三船の存在感が他の二人を圧倒している。とは言えブロンソンも持ち味はしっかり発揮していて、図らずも二人がバディを組むことになる展開は王道ながら、金に目が眩んだ西部の粗野な男が武士道に次第に理解を示し影響を受ける展開は味わい深い。さすがマンダム。正直なところテレンス・ヤングの演出は些かキレに欠けて全体的に緩慢な印象は拭えないものの、三船とブロンソンの絡みを観るだけでも充分楽しめる。華を添えるウルスラ・アンドレスも良い。好きです!三船、ブロンソン、ウルスラ三人の乗馬シーンは最高で、そしてやっぱり三船の乗馬姿が一番カッコ良い。ラストシーンがお茶目。音楽はモーリスジャール。115分。

きっとルーカスもこの映画を観てるいるはずで、もしも三船がオビワン役を引き受けていたらどうなっていたんだろう…と、今回もまたしつこく考えてしまった
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