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レッド・サンのmagic227のネタバレレビュー・内容・結末

レッド・サン(1971年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの黄金コンビに三船敏郎が加わったフランス製の西部劇。西部劇にサムライと聞くとキワモノ的な感じがするが、007シリーズの初代監督として知られる名匠テレンス・ヤングは、この組合せで正統派のアクション西部劇を創り上げた。日本側が企画段階から噛んでいることもあって、侍のキャラクター造形は充分に納得出来るものだし、有りがちな奇妙な日本描写が見られないのも好感が持てる。 盗まれた宝刀を取り戻すために、三船敏郎とブロンソンがコンビを組んで、逃げたアラン・ドロンを追うというのが基本的なストーリーだが、最初はいがみ合っていた三船とブロンソンがお互いを認め合い、やがて奇妙な友情で結ばれていく過程はバディ・ムービーとしても面白く、むしろ日本文化に対する敬意を感じる創りになっている。イギリス人監督のもと、日米仏のトップスターが共演した、まさしくインターナショナルな一本、ブロンソンの三船に対する思いを映像化したようなラストシーンまで、映画の魅力をたっぷりと楽しませてくれる。
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