せみ多論

チャイニーズ・オデッセイのせみ多論のレビュー・感想・評価

チャイニーズ・オデッセイ(1995年製作の映画)
4.2
自分が最近どっぷり取りつかれてしまったチャウシンチー映画。
西遊記をベースにした本作は、笑いあり涙あり、ひねられたストーリー有りで、本来前編後編と二本立ての大作でありながら、あっという間に時間が過ぎていきました。

物語は観音様と孫悟空が対峙するシーンから始まり、いきなりの急展開。その直後、時は移り500年後を舞台に前編は展開されます。
時空を超えたギャグありのラブロマンス映画と言っていいのかな…ベースは西遊記ながら、日本で一般的に知られている西遊記とはかなりストーリーが異なります。異なるというよりスポットを当てている部分が違うので、とても斬新に感じました。

音楽もいいです。全体を通して結構ギャグ要素が強いのに、ラストシーンは結構ホロリと来るものでして、その際に流れる音楽がとても素敵。チャウシンチーを見ると毎回思うのですが、ここぞのシーンの撮り方、音楽や演出が本当抜群にうまいですよね。この時の何とも言えないカタルシスを感じるためにチャウシンチー映画を見ているんだ、と思うこともしばしば。

ストーリーが若干複雑で、最初何が起きているのか理解しずらい部分もあると思いますが、お勧めします。人によっては若干やりすぎじゃないのと思うようなギャグシーンも多いですけど、チャウシンチー映画のノリが嫌いでないのなら大丈夫です。
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