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遙かなる走路のSIのレビュー・感想・評価

遙かなる走路(1980年製作の映画)
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2020.8.15
れんが屋にて鑑賞

トヨタ自動車の祖、豊田喜一郎の誕生から乗用車完成までを描く。
国産自動車がまるでつくられていなかった時代、フォードとGMが日本の自動車市場を席捲していた時代があったなど誰が思い当たるだろう。

松本幸四郎好演。
今をときめく福澤克雄のLEADERSはもはやこれのリメイクであったか。
自動車の歴史をスーパーと共に合間に挟んでいき、小気味良い音楽が気分を盛り上げてくれる。
LEADERSよりこっちの方がわかりやすい。情報量を簡潔にそぎ落としているような印象。焦点がずっと喜一郎に合っているのでわかりやすいのだなあと思う。
母親も父親も、親の描写が非常に良い。継母といえど、綺麗な関係だったなあ。石像と一緒に乗用車をお披露目する辺りが最高すぎる。実母を車に乗せてあげるのも良い。少し脚色入っているのだろう。父親も車を作りたがっていただなんて。

『LEADERSⅡ』はまた別物の作品だが、これはもう『遥かなる走路』の圧勝。
トヨタがどれほど金を入れているかが気になるところだが…
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