Kin

愛のメモリーのKinのネタバレレビュー・内容・結末

愛のメモリー(1976年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

最近は毎晩デパルマ映画のサントラ聴きながらグルグル回って寝るのが日々の日課となっております変態です。
この映画はロードショー公開時に銀座のニュー東宝シネマ1で鑑賞しました。当時としてはキャリーが先に公開されておりキャリーテイストの期待、そして松崎しげるさん"愛のメモリー"の方も思いっきりヒットしてたので何だか自分でもよくわからない期待を胸に鑑賞。そりゃあこんな変な期待に応えられるはずもなく、高校1年の私にはとっても地味な物語に肩透かしをくらった。でもぐるぐると回り続けるカメラとクラシックで重厚に感じる画像と大仰な音楽に何か凄い物観たような印象。
その後渋谷の輸入盤専門店sumiyaでサントラレコード入手してキャリーのサントラとセットで毎日の様に聞いてた。結局思春期の私に映画が映画原題そのままobsession(強迫観念)に…笑。

今回は何度目かはもう覚えてないくらいの鑑賞で40周年記念版Blu-rayでの鑑賞。いやぁ良かった。エンディングのぐるぐるまで安心して映像に音楽に演技に酔いしれる至福の時間を過ごすことができた。もう満腹です。なんと言っても凄いのがジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドの退行して子供時代にかえってる時の演技。これはこの人だから成り立ってる。素晴らしすぎる。

これからも何度も観るんだろうなぁ…
そして当初考えられてたアンモラルな3幕までの完全版も観てみたい…

追伸
遠い昔に観た東京12チャンネンルの午後のロードショー?の吹き替え版。ラスト近くのクリフ・ロバートソンとジョン・リスゴーの揉み合いのきっかけの"彼女もグルだった"ってことバラすセリフで『彼女』を『エイミー』と言わせてしまう痛恨の脚本翻訳ミス。ラストのぐるぐるシーンを台無しにする驚きの超噴飯物バージョンだった。稀有な体験だったけど。
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