矢野竜子

愛のメモリーの矢野竜子のレビュー・感想・評価

愛のメモリー(1976年製作の映画)
4.0
何十年振りに見たが、
ヒッチコックは言わずもがなだけど
改めて見ると実に
ポールシュレイダーぽい内容だなと思う。
抑圧と狂気。罪と赦し。
妻子が誘拐されたとしても
大して驚いてるようにも見えないし、
目の前で車が爆発しても無言の
クリフロバートソンのポーカーフェイスぷりが
実はラストの大フリになっている。
過剰なまでのバーナードハーマンの劇伴
も相まって最終的に凄いものを見た
という気分にさせられる。
ラストのカットバックは
カットバックの代表作品例として
教科書に載せるべき。