ある意味で 『セッション』の日本絵師版
真に強烈な力で人を惹く芸術とは 荒ぶる狂気の業火をその身に宿した者の手によって生まれるものなのか…
芥川の原作とはやや趣きは違えど 愚政への憤りを妙に滑稽な言…
「地獄はどこにでもある」という、伊藤計劃が語っていたテーマがこんなところにも。仲代達矢の様々なバリエーションの狂気の演技には心底感服しきりだし、最後に娘の焼け死ぬ様を見ながら恍惚と目を見開くシーンは…
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なるほど、確かに最後中村の錦ちゃんが文字通り地獄に堕ちたり芥川龍之介の格言で〆るのは陳腐だし当時も評判は良くなかったのだろう。
しかし、この映画に関してはそれよりも全編セット撮影という贅沢な撮影環境…
☆☆☆★
これは珍しい錦之助と仲代達矢共演作品。
何せ錦之助は東映の大スター。対する仲代達矢は主に東宝を中心に映画出演していただけに、この2人の組み合わせは貴重。
でもこの2人って同い年で、ほぼ同…