きっちゃんとのぶちゃんの言葉なき心の交信、互いに通じた大きな悲哀が、いたく心に響いた。
お父さんもそれを少し、感じたのだろうな。
大人対子ども、というよりも、それぞれのなかで生きている世界そのもの…
【泥の世界の上で。】
乱暴。だがしかし、静謐な世界であるから、それは意味をなさない。より静かな世界を感じ、人の温かみと惨さを感じる。
”子どもの視点の純粋さと残酷さ”を描くっていうのが、この映画…
終戦からそれほど経っていない大阪、貧困の中で少年たちが体験する切ない別れ。
加賀まりこが演じる娼婦の小舟が重要な舞台。
1980年代の製作ながら、あえて白黒で撮影された佳作です。
私は大阪が父祖の…
川べりで食堂を営む夫婦と小学生の息子信雄
この一家の日常を通して、そこに暮らす人々の悲哀を“丁寧”に描きます
可笑しさもあるにはあるのですが、自分はこの“悲哀”を強く感じました
いやぁ、参りました…
ほぼ対岸を行ったり来たりして話が展開されるんですけど凄いことにずっと飽きずにむしろ終わるまで没頭して見てしまいました。
「もはや、戦後ではない」という時代の悲しさというか、厳しさというか、ちょっと…
原作は宮本輝の太宰治賞受賞の作家デビュー作を、本作が初監督の小栗康平が映画化、彼の最高作とした。子役が巧い。製作は「大地の子守歌」「曽根崎心中」の木村プロ。雁之助の牛を曳く顔の汗。河川。内藤昭の美術…
>>続きを読む木村プロダクション