ことみん

泥の河のことみんのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
4.0
戦後、日本の貧しくも
逞しい庶民達の暮らしぶりが
リアルに描かれていて
胸が熱くなった。

貧しい世界の中にも格差があり
時代に取り残された人々がいる。

信雄小学三年の夏☀️の出来事、
出会いと別れ。
終始信雄の視点で描かれていて
観ていて自分自身も
子供時代にタイムスリップした様な
懐かしい気持ちになり切なくなった。

案外無垢で無邪気な子供時代は
現代よりも昭和時代の子供達にとっては
今より随分短かったのかもしれない。

大人達が何でも教えてくれる訳じゃない。
その時々で何気に観察していたり、
大人の会話に聞き耳たてたりして
いろんな知識を得、
顔色や声色など聞き分けたりして
空気を読む事を知り、
そうやって少しずつ
いろんな現実や自分の置かれた現状を
理解するんだろう...

大人になったからこそ、
もう戻れない少年少女時代の
懐かしい空気がこの作品から溢れていて
何とも言えない気持ちになり
この彼、彼女達と共に
幼かった少女の頃の自分自身も一緒に
ギュッと抱きしめてあげたくなる...
そんな気持ちにさせてくれた映画で
大好き💕な作品の一つに認定です♪

モノクロ映像でも
尋常じゃない美しさの加賀まりこに
驚きです‼️
登場シーン🎬は少ないのに
インパクト強すぎる‼️
ことみん

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