「子どもは誰のもんでもない」
昭和31@大阪
冒頭にずらりと並ぶ受賞歴も納得の物語。
生き残った事に疑問を持ち戦争の影を背負って生きて行く人、そこから前向きに這い上がろうとする人、生まれてきたらそ…
信雄の家であるうどん屋と、喜一や銀子の暮らす舟は互いに河の対岸に位置していて、河を渡すように橋が架かっている。そして、うどん屋も舟も橋から階段を降りた場所、他の家よりは低い位置にある。河は底に2m近…
>>続きを読む原作は1977年に書かれた宮本輝のデビュー作で、映画も小栗康平の初監督作。初見の記憶をだぶらせながら見た。
話は戦後。太平洋戦争によってもたらされた貧しさとトラウマのような暗い気分と社会の変容が物…
終始胸がキュっとなった。せつない。せつなすぎる🥲
昭和の空気。自分の子どもの頃、まだまだ戦後の気配がたくさんあった懐かしい情景と…
自分のまわりにもあった、大人の事情と生活苦に振り回されひきづられる…
このレビューはネタバレを含みます
若い頃、宮本輝の小説好きで、
よく読んでいたけど、
映画は見たこと無かったので、
有名なこちらを視聴。
終戦後10年ちょっと後の大阪。
今も昔も、旦那さんを亡くした奥さんは、大変な苦労を強いられる…
あまりにすばらしくて…全てを理解することはできないけどなんとなくその重みをわかってしまう子供の悲哀。子供の俯きや涙を通して、大人も構造に由来する格差を実感して空元気になるしかない。そのやるせなさが澱…
>>続きを読む木村プロダクション