桔梗F

カイロの紫のバラの桔梗Fのレビュー・感想・評価

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)
4.7
職を失い、夫(ダニー・アイエロ)の暴力に悩む中年ヒロイン(ミア・フォロー)と映画のスクリーンの中から出てきた映画スター(ジェフ・ダニエルズ)との淡い恋を描いた、ファンタジックラブコメ(*´∀`)ノ

ウディ・アレン映画には好きなのも苦手なのもあるんですが、こちらは一番好きな映画です(n‘∀‘)η

まず映画愛に満ちあふれてます( ;∀;)
撮影場所の映画館は、実際にウディ・アレンが子ども時代通った映画館。

スクリーン内と現実世界の間を行ったり来たり…
「ラストアクションヒーロー」や「魔法にかけられて」、最近のだと「ファイナルガールズ」…
マニアックなのだと「マーダー・フィルム」(´д`|||)

こちらはその設定を最大限に活かした傑作です(;>_<;)

ラブコメなので、ニヤニヤできるシーンは多いんですが、一番おもしろいのはスクリーン内の登場人物たちと劇場の観客たちが口ゲンカするシーンですね(;゜∇゜)

映画内では、ジェフ・ダニエルズがいなくなり、他の登場人物たちが話を進められずに困り、劇場の観客たちは「早く話を進めろ!」と非現実的なやりとりが見事!

当然、劇中映画内シーンと実際の劇場シーンは別々に撮ったんですが、どんぴしゃ異次元のもの同士の会話や口論がかみ合い、観てる方は笑ってしまいます(n‘∀‘)η

劇場の観客たちには、ヘレン・ミラーやジョージ・マーティン、ヘレン・ハンフトなど著名役者さんがカメオで出てるのもポイント。

物語は、ミア・フォローと映画内の役になりきった架空のジェフ・ダニエルズと実際の映画俳優ジェフ・ダニエルズのややこしい三角関係ラブコメ。
どっちも同一人物なんだけど…

設定は完璧にファンタジーですが、話の進みかたは現実的なのがウディ・アレン監督らしいらしいですね(;゜∇゜)

完璧に理想だけど映画内のジェフ・ダニエルズを選ぶのか?
キャラは違うけど、ハリウッド俳優のジェフダニエルズを選ぶのか?
それともDV夫の元へ戻るのか…

いったいミア・フォローはどう決断を!?(;゜∇゜)
はたまたどんなラストが待ち受けているのか?
秘密です(;>_<;)

ミア・フォローは中年主婦役ですが、見た目
、仕草やしゃべり方が、やっぱりかわいいです( ;∀;)
「フォロー・ミー」がたぶん最高作だと思いますが、こちらのミア・フォローもかなり素敵(*/ω\*)

こちらはファンタジー設定ですが、こちらをある程度現実的にした映画が「地上5センチの恋心」だと思います(*´-`)
なんか似てます!

ラブコメは苦手という方にも、映画好きならお勧めできる傑作(;゜∇゜)
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