cookie

シャインのcookieのネタバレレビュー・内容・結末

シャイン(1996年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

オーストラリア人ピアニスト デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた作品🎹🎶

父との確執が、長期に渡りデイヴィッドに重くのしかかる。父親の息子にかける期待が大きすぎて、しかも独りよがりで、結局息子のためではなく自分の思い通りにしたくて苦しめているだけなのが、観ていて辛かった。
父親はユダヤ系のポーランド移民。
あの時代、海を越えてはるばるオーストラリアまで?!と思って調べたら、ホロコースト生存者の占める割合が世界で一番多いのが、オーストラリアのユダヤ人コミュニティーだそうだ✡️
強制収容所やサーカスでの労働のことが台詞に感じられるものの、ほとんど語られない。
過酷な中を生き延び、家族が一緒にいられることの幸せを知るからこうなってしまっているのはわかる。そこがもっと掘り下げられていたらな〜😓
「お前は運が良い。」
「お前は常に勝たねばならない。」
「人生は過酷だ。それに耐えて生き残るんだ。」

父に聴かせたくて選んだラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。突然現れて優勝メダルを置き、その後亡くなった父。漸く解き放たれたデイヴィッド。
最後まで和解できなかったのは悲しいけれど、孤独だった彼の周りには今、彼自身の音楽が呼び寄せた人たちがいる✨

精神を病んだ主人公をジェフリー・ラッシュが好演。ピアノの指使いにも目を引くものがあった🎹
ドキュメンタリー映画「デイヴィッドとギリアン 響き合う二人」の予告編で本人によく似せているのがわかって、さらにびっくり!

私的には青年期を演じたノア・テイラーが印象的✨
「チャーリーとチョコレート工場」の父親役や「パディントン2」の囚人役も彼だったのか〜😯
若い時の出演作にAlphaville(懐かしい!)のPVを発見🎶

指先を切った手袋、猫、ラ・カンパネラに、フジコ・ヘミングを思い浮かべた🎵
トラファルガー広場など、ロンドンを感じられるところも私好みだった🇬🇧

映画化に際して、亡くなった人より存命中の人物により配慮がなされているのが気になることがあるが、本作に関して興ざめする情報があるのは残念💦

初鑑賞かと思いきや、ジェフリー・ラッシュやアーミン・ミュラー=スタールを随分前に観たことがあるはずなのに、どの作品だったか思い出せずにいたのはこれだった!💡
タイトルも印象薄いし😅
まためぐり逢えたことに感謝🙏
cookie

cookie