ポックンポクン

シャインのポックンポクンのレビュー・感想・評価

シャイン(1996年製作の映画)
4.0
この映画の大きなモチーフは、映画のカバーイメージにも使われている主人公がフルチンでトランポリンで跳ねているシーンに結実しているように思う。
厳しく立ちはだかる社会性の象徴としての父親の存在、精神的に普通ではないが無垢な主人公を支えようとする人々の存在。
なぜ人々は類まれな才能に惹かれるのか?という原初的な問いがあるとすれば、それはおそらく誰もが社会の一員として強いられる、閉じ込め鬱積された感情を突き破る何かをそこに感じるからだ。無垢で純粋な生の喜びを音楽を通して体現する主人公は赤ん坊のようで、それを見守って支える人々の視点が美しかった。