フランケンシュタイン博士の蘇生実験を引き継いだ曽孫の学者が、誤って精神異常者の脳を使用して蘇生に成功させてしまう。「フランケンシュタイン」シリーズを元ネタにしている、パロディ映画。
ジーン・ワイルダー演じる主人公は、祖先がおこなった実験を忌まわしく思っている、新進気鋭の科学者。なぜかくっついて来るヒロイン、トボけた助手のアイゴー（せむし男イゴールの曽孫）と一緒にトリオを組み、大仰なビックリ演技を披露していく。
クラシック・ホラーの定番を逆手に取るギャグが散りばめられており、クスクスと笑いながら鑑賞することができる。元ネタへのリスペクトが感じられる絵作り、曽祖父と瓜二つの人間に変容していく過程など、地盤がしっかりと作られている。
「精神異常者の脳みそ」を使用している割には、単なるヤサグレ系の怪物にしか見えないが、下半身ネタで万事解決という落とし方がエクセレント。
