かの有名なフランケンシュタイン博士の孫が主人公のコメディ映画。遺産相続のために、トランシルバニアにある古城に向かった主人公が、地下室で祖父の実験室を見つけ出し天啓に打たれたことで、自分でも怪物を作り出そうとする…という筋書き。
『フランケンシュタイン』や『フランケンシュタインの花嫁』だけでなく往年のユニバーサル製ホラー映画全般に対するオマージュが一々楽しいです。らしさを出すために白黒で撮ってるところとか、本家フランケンシュタインばりに気合の入ったプロダクションデザインとか製作陣の本気具合が伝わってきます。画の完成度という点でずば抜けているのです。
出てくるキャラも一々強烈です。
主人公を始め、ギョロ目の召使いや義手の警官などキャラクター同士の掛け合いが楽しくてダレるところがありません。
祖父の業績を忌み嫌っていていた主人公が「フランケンシュタイン」としての自覚を獲得するシーンもなんだかよくわからないけれど感動的です。
色々あったけどオチが下ネタっていうところもサイテーだけどサイコーで素晴らしいですね。
