いかえもん

大菩薩峠 完結篇のいかえもんのレビュー・感想・評価

大菩薩峠 完結篇(1961年製作の映画)
3.4
皆様、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始の1本は日本人たるもの邦画で、というのを基本に据えておるのですが、今回はこちら。

昨年フォロワーのるいさんのご紹介で市川雷蔵氏の時代劇の扉を開けまして、これがその3作目。大分長いことHDに録画したままになっておったのですが、というのもこれは2作目までとは監督が違うということで、ちょっと躊躇していたんですよね。

で、観てみた結果なんですが、まあ3作とも似た感じではあるよねーというのが結論です。中村玉緒さんもまたもや登場してますし。

この主人公の市川雷蔵演じる机龍之介くんという人物像は私にとって非常に理解しにくいのですが、3作を通してこの人物像が最後には理解できるようになるのではなかろうか…という淡い期待を胸に観てきたわけです。つまり2作目までは、私の中では、「ようわからんわー、この人」だったんですけど、完結編では遂に!?と思ってたんですよ。
特に、この机くんは次から次へと人を斬る悪い奴なんですけど、その理由がなるほどなぁ…的に明らかになるのでは、と思っていたら、

「斬りたいから斬るのだ」

と言い切られてしまって、えぇぇぇぇぇぇ~…そんなんありですかぁぁぁぁってなりました。

あなたのことさっぱり理解できなかったわ、もうお別れね…と思いながら、どんぶらこっこと流されていく机くんにさようならを告げた元旦の私でした。