真世紀

新・第三の極道IIIの真世紀のレビュー・感想・評価

新・第三の極道III(1996年製作の映画)
3.4
主演の中条きよしさんがよりによって参院選、維新から立候補するので選挙で印象変わる前に見納めの再見(まあ、会見の時点で、あの言ってることもやってることも滅茶苦茶な維新から出るのに「うそのない政治」を口にしたりとげんなりさせられてるけど)。

台湾マフィアの鬼道連盟が関西に進出、地回りのやくざをボコって「ミナミの夜、もう日本じゃないのことよ」(本作の台湾マフィアや中国人役キャスト、一部中国語での会話も有るけど、カタコト日本語も多々でこの辺は日活無国籍アクションあたりから変わってないあるよ)と嘯き、一部のやくざ組織と影で麻薬密売などの繋がりをもっているらしい。主人公・正木は、自らも組を率いる極道だが、彼を慕う堅気の「裏盃」の男達を駆使し、台湾マフィアに迫る。

なお、本作で正木との裏盃の儀式の様子が描かれ、一人増えるけど、「全国裏盃30名」だそう。本作では角田信朗が先日観た「新・第三の極道」での空手をつかうオカマキャラから僧侶キャラにチェンジ。その他、探偵的に動く香道の師匠、整形外科医がそれぞれの特技を発揮する。

台湾マフィア側も正木らの動きを察知、顔を見せぬ幹部(極東支部長)の指示で配下ばかりか、正木自身の命も狙われる。

敵味方共に相手の手首を落とすシーンが有ったり、宅急便で正木宅にあれな中身の冷凍のお届け物が来たりといかにも劇画原作作品らしい俗悪残酷描写も楽しい。

なお、終盤では渡辺裕之さんが思わせぶりに登場し、次作で激突の模様。
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