チッコーネ

トンマッコルへようこそのチッコーネのレビュー・感想・評価

トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)
3.5
朝鮮戦争を題材に取った作品、もっとコメディ寄りかと思いきや、シリアスな演出が優勢…、南北間の歩み寄りを焦点に揺さぶりをかける。
地上5人で戦闘機10数台に挑むアクション場面は、高低差が充分に感じられる作り込みで、めくるめく映像体験を提供。
ほかにも「実写は無理」と開き直り、スローモーションとCG駆使の合成場面が頻出、田舎村が舞台なだけに意外だった。

劣化が進んだ近年は神経質そうな佇まいが目立つシン・ハギュンだが、本作ではイケメンぶりを如何なく発揮。
照明は彼の茶色の瞳を、幾度となく引き立たせる。
感動的なラストシーンの笑顔は驚くほどチャーミング、彼は間違いなく、韓国映画ルネッサンス初期のスターだ。
若いのにムチムチで船越英一郎に似た魅力のソ・ジェギョン(キム・ギドクの『春夏秋冬、そして春』にも出演)、最近はどうしているのかと思い調べたが、そもそも子役出身で、近年は第一線から退いている様子。