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潮風のいたずらのodyssのレビュー・感想・評価

潮風のいたずら(1987年製作の映画)
4.0
【サド=マゾ逆転劇】

(以下は8年前に書いたレビューです。)

むかしロードショウを見て、最近30年近い間をおいてDVDで鑑賞。

ロードショウで見たときも気に入ったのですが、今回久しぶりに再見して、やっぱりよくできたコメディーだなと再認識しました。

高慢ちきな女が、事故で記憶を喪失し、全然違った境遇に身を置くことになるが、やがて・・・という大まかな筋書きは覚えていましたが、細部はすっかり忘れていました。でも、道具立てもそろっているし展開もよくできており、子役の使い方もたくみで、まとまりの良い佳品と言えるでしょう。

原題のoverboardは「船縁から船外に落ちる」という意味ですが、同時に「やりすぎ」の意味もあって、ここでは両方に掛けているのでしょう。でもこの作品では「やりすぎ」が功を奏するのですよね。お金持ちで常識が麻痺した女を治すには、やりすぎるくらいでないとダメということかも知れませんね(笑)。

そういう意味では、一種、サド=マゾ逆転劇とも受け取れる映画にもなっています。
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