ひげしゃちょー

サッド ヴァケイションのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)
4.0
率直な感想は母親は恐ろしくもあり優しいということ。 子供を捨てて出ていった母親に対して健次が復讐を試みようとするわけだが母親はなかなか動じない。 そのうちに健次にとっても何が復讐になるんだかわからないようになってくる。 最終的に健次なりに考えた復讐をやり遂げたあげく、逆上した種違いの弟に襲われ殺してしまったのだ。 その葬式に妊娠をしてる健次の恋人が来て言った母親の「ゆうすけの生まれ変わりかもね。」に普段は良い人の父親が思わずビンタをするシーンが印象深い。 刑務所にいる健次に告げる思いもかけない事実に脱力。 ラストのバカでかいシャボン玉がこの救われない物語にどことなく希望を感じさせてくれる。