No.3841
『Helpless』(1996)
『EUREKA ユリイカ』(2000)に続く、
「北九州サーガ(北九州三部作)」の集大成で最終章。
三部作の中で一番切ないのは『EUREKA』だけど、一番怖いのはやっぱり本作。
もう、濃密すぎて言葉が出ないね。
「家族の呪縛」という意味では、あまりにも怖すぎる映画。
こんな怖い映画なのに、評価低すぎるでしょ!?
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石田えりの強烈なキャラクターが、映画のラストのラストまで怖すぎて、形容すべき言葉が見つからない・・・。
因果と因果が複雑に絡まり合って、そこへいろんな「縁」も重なって、「人間の業」が浮き彫りになって、
復讐してるつもりが、いつのまにか、・・・あれ??? みたいな、
ある意味「トンデモ大河三部作」。
さらに、登場人物と世界線が『Helpless』と『EUREKA ユリイカ』と一部つながっていて、もう途中で一体なにがどうなってんのか混乱しそうになるww
(マジで一回途中で止めて、三部作の人物関係を整理し直したほど)
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黒沢清監督の『アカルイミライ』以来の浅野・オダギリコンビ。彼らの醸し出す怪しげで、捉えどころのない繊細な空気感は健在で、
だからこそ、石田えりを筆頭とする女優陣の存在感がさらに際立つ。
『EUREKA』で壮絶な目に遭った宮崎あおいも今作では儚すぎて、もう・・(涙)。