ペイン

ハンガーのペインのレビュー・感想・評価

ハンガー(1983年製作の映画)
3.5
デヴィッド・ボウイが出てくる冒頭の掴みがあまりにもカッコよく痺れるのだが、それ以降見事なまでにグダリっぷりを見せる、トニスコ改めトニー・スコット長編処女作。

兄リドリーの“『ブレードランナー』崩れ”を見せられているような感覚もあるが、しかし不思議と嫌いにはなれない。

次作で『トップガン』を大ヒットさせて以降は遺作『アンストッパブル』に至るまで、ずっとキャッチーで“高血圧”な作品を連発してきたトニー・スコットだけれど、この処女作を見ると彼が“一見”大衆的な作品を撮っているかのようでありながらも、“孤高のカルト作家”であるかが伺い知れるだろう。 

しかしあまりに早いボウイ退場は悲しい(笑)
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