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遠くの空に消えたのnobuoのレビュー・感想・評価

遠くの空に消えた(2007年製作の映画)
1.5
魅力的なあらすじに惹かれて鑑賞。
とても懐かしさを感じた映画だった。

作り物感が溢れすぎて実在感のない世界観、場面に合っていないBGM、アニメ的なわざとらしすぎるセリフ、水増し感があり多すぎるキャラクター、ギャグにしか見えないファンタジックなシーン、内容の濃さの割に長すぎて飽きる上演時間(二時間超!長えよ!)、唐突で不快な下ネタ...

以上の要素から、昔よく見に行っていた沢山のイマイチな学生演劇たちを思い出して、懐かしい気持ちを覚えた。
もし、それこそが行定勲監督の狙いだとしたら...俺はその狙いに完全にやられてしまった。

他の子役と比べて段違いの存在感を誇る主演の神木隆之介、小日向文世などの大人たちの友情?、coccoの主題歌など見どころが全くないわけではなかった。
一概に「つまらない!」と言い切れないのも、まるで学生演劇を観た後の感想のよう。

そもそもこの映画のストーリーは実写に向かない、長編アニメ作品向けの脚本だったと思う。
それなら要所要所の不自然なシーンやセリフにも目をつぶることができ、何回も感動してしまっていたかもしれない。
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