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13階段のERIのレビュー・感想・評価

13階段(2003年製作の映画)
3.2
謎に本作が録画されていて、前知識ないまま観てみました。なんで録画してあったんだろう。謎

テーマも死刑を扱っていて重たいし、映画のポスターも時代を感じるけれど、作品は予想外に面白かった。とても悲しいお話ではあるけれど。

2003年の作品で、山崎努さんをはじめ大杉漣さん、大滝秀治さん、寺島進さん、鶴瓶さんや宮迫さんも出ててそれだけで見応えがあった。反町さんも静かな役で良かった。山崎努さんはみてるだけでうねる。お茶の飲み方、タバコの持ち方、たたずまい。うまいなぁ。


三上純一はバーで因縁をつけられて振り払った弾みで人を殺めてしまい2年前に服役をしていた。そんな彼の元に、もうすぐ定年を迎える刑務所の看守長をしている南郷が、仕事を持ちかけてきた。冤罪かもしれない10年前に起こった事件の再調査。

10年前に保護司夫婦が殺された事件。8月29日午後8時30分。樹原はバイクで事故をして倒れていた。見つけた夫婦が家に帰って警察に連絡をしようと慌てて家に帰ると保護司の宇津木夫妻が惨殺されていた。樹原は窃盗の前科があり宇津木夫妻にお世話になっていた。バイクの事故で記憶がなかったけれど、死刑判決が下されてしまった。

南郷と三上は、事件の真相を探り始めた。

160番を死刑にしたことが南郷のこころにずっとあって、この機会を償いにしていた。160番が最後に言った言葉は、たんぽぽが綺麗だった。

三上の起こした事件が今回の再調査した事件とも交差して真実や悔しさ、後悔が押し寄せてくる。それらを胸に、生きていくことを。
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