親をなくした上、叔母やいとこからいじめられる幼少期のジェーン。
そのかたい表情から寄宿舎でも歯を食いしばりその強さを築き上げてきたのが分かる。
叔母が亡くなる時の一線を引いた「赦し」がかっこよかった。
ロチェスターと恋に落ちたものの彼が彼女に打ち明けていなかったある事実を結婚当日に知ることとなる。
逃げるように去るジェーン。
逃げるように、でもそこに泣き寝入りはしない強い意志も感じた。
ロチェスターのもとに帰るとそこには色んなものを失いボロボロになった彼がいた。いまや多くの財産を手にしたジェーンは彼を支え共に生きていくんだろう。
私が私である尊厳と赦し、そして女としての独立。
静かな強さを演技したエマ色の柔らかいジェーンがとてもよかった。