百合ちゃん

ジェーン・エアの百合ちゃんのレビュー・感想・評価

ジェーン・エア(2011年製作の映画)
3.5
イギリス文学 不朽の名作『ジェーンエア』。当時の封建社会的なタブーを色々と破っていて、くぅ〜!

この作品に触れた方はぜひジーンリースによる続編『The Wide Sargasso Sea』を読んでみてください。これは『ジェーンエア』で"狂った女"として描かれたバーサに焦点を当てた作品。リースは『ジェーンエア』を見てその差別的なものに激しく怒り、この作品を書いたらしい。狂った妻に縛られ本物の愛を見つけたのに結ばれない"可哀想なロチェスター"の見方の変化だったり、やっぱりこの物語は色々組み込まれていて濃厚だなあと思いました。

そしてやっぱり、独特の世界観を持つ独立した女性、ジェーンエアの魅力。「女性も男性のように活動できたらいいのに。あの地平線が女性の限界とは限らない。もっと力があれば克服できるのに」男性に媚びずに1人で切り開いていきたいというジェーンの精神に、グッときた。

「私に美貌と財産があれば、別れが辛いのはあなたよ」

彼らの恋...。ウーーーーーーン... 彼らにしか分からないというか、彼らだけの世界というか、そういうところはすごく好きだけど、リースの作品を読んでしまったからか、ロチェスターが嫌です笑 この作品だけを読むと可哀想...ってなるけど、うーーーん すごく難しい...

そしてやっぱり陰気くさい...笑
でもイギリス文学のその陰気臭さがすごく好き