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花笠若衆のmitakosamaのレビュー・感想・評価

花笠若衆(1958年製作の映画)
3.5
東映YOUTUBEにて。美空ひばりが2役で双子のお姫様を演じる時代劇コメディだ。

オープニングで吉原の花魁道中。そしてひばりの美声で歌われる「♪ワッショイワッショイワッショイワッショイ」と来るからお祭りマンボかなと思いきや別の曲。

ひばりは男装をして威勢の良い若衆・吉三(きちざ)を演じる。無粋な集団にも正義感で喧嘩を返り討ちに。その際、謎のイケメン橋蔵も助っ人に。

実は吉三はある城の娘で双子の片割れの雪姫。双子を忌み嫌う風習で、江戸の町人として育てられている。地位の高い捨てられた双子の片割れって設定は、ルイ14世や他で見る王道フォーマットやね。

その城でお家騒ぎがあり雪姫を探し出す派と、雪姫を殺し代理の娘をに代わりにしようと企む派とで争う。

この争いで吉三の義理の父(大河内傳次郎)は殺される。滑舌はかなり悪いが男気ある侠客だ。

事の成り行きで義父の敵討ちもかね、雪姫として城に向かう旅に出る吉三。お供に橋蔵がつきすっかり恋する乙女に様変わりだ。ツンからデレへの変化だが、ひばりのデレが本当に似合わない(笑)

もう一人、コメディリリーフ的な吉三の子分に星十郎って役者がいるのだが、この人がよくわからん。「コケッコ」ってギャグを連発するが全然面白ンない。

旅すがら危機を脱し、世継ぎが発表される所に待ったをかけ、悪漢どもの悪巧みを暴露し大チャンバラへ。

雪姫は恋に破れ、若衆吉三に逆戻り。ひばりはやっぱりこっちの方が似合う。
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