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チャタレー夫人は日本にもいたのcyphのレビュー・感想・評価

3.1
「よくもまあダラダラダラダラと…」と心の中のオモコロ永田がスタッカート付きで愚痴を言うくらいにはダラダラしていたけど、冒頭と終盤のまだ幼さの残る顔つきの若尾文子のドン引きっぷりが見事なおかげで物語の大半を占める母の長い長い語りをひたすらにドン引きしてる若尾文子と共に傾聴するという不思議な映画体験になったのはなんだか面白かった 最後のウェディングドレス着せて窓の向こうの日の出を眺めさせて大団円、みたいにするかんじとかわざとらしいくらい演劇的だった この場合の演劇的、は映画的でない、という意味ですが

子供を作れない身体であるという意味で「夫の資格を失っている」って表現が繰り返し出てくるのもぴんとこなくて面白い そんな慣用句になるくらい夫の資格ってそれだったんだ 女の性欲について描いた古い邦画ってそういえばあまり観たことないなとも思った
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