ホ

監督失格のホのネタバレレビュー・内容・結末

監督失格(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ設定にしてるしもう明け透けに正直な感想を書くんですけど、とにかく監督がキッッッッツすぎる、、、、



ドキュメンタリーかつ人のリアルな死が関わってるし確かに映画史でも稀であろう衝撃的なシーンはあるんだけど、AV監督で仕事も兼ねてるとはいえリアルな不倫を商業的な作品にするのがなんというか、、職業と仕事を盾に自分だけは不倫を許された身分のつもりか???という気持ちになってしまい、、、
さすがに奥さんは監督がどういう人間か理解して結婚してるっぽいけど(でも全ては許してなかったと監督談)子供からしたら、、、

あと不倫云々よりも何?!と思ったのが由美香と別れた後由美香との記憶を消すために女性監督と旅に出た時の女性監督への態度が横柄過ぎて、、そもそもその女性監督のことを利用してるのに(数カットしかないから何があったのかは知らんが)正気か?!?
鬼畜系のAV監督だし元々そういう感じなのかもしれませんけどいくら私的なドキュメンタリーとはいえ個人の愛(エゴとの違いは?)や執着に耽溺する前にまず身近な他者に少しは敬意を払えやという気持ちになってしまった
由美香に対する気持ちも本人が言っていたように張り付ついてるというのがまさにそうで、結局失われたからこその執着というか感傷みたいなものが過剰に増幅したものでしかないように感じてしまい、、そもそも由美香と別れた後普通に他に女も子供も作ってるし奥さんとはその時に離婚してるじゃん、という、、、

だからこの映画で泣いてる人はどこで泣いているのか本当にわからなかった 最後の監督の一連のカットも腰痛によるおじさんの喘ぎと自己愛×100みたいな感じでもう、、


なんかボロクソ言ってるが作品自体を悪く言うつもりは全くなくて、むしろすごい作品だと思うからこそ心底ヘドロのような気持ちになるのである
あとこの映画が監督の身勝手さとかエゴ丸出しなとこをありのままに映してとてもじゃないが直視できないほどのものに仕上がっていることが評価されてるのはなんとなく理解できるけど、強烈なものを強烈だと言って賞賛する感性は私にはもうない


そんな気持ちで観てたら庵野が出てきたシーンがわかりませんでした どこだったんだろう
ホ