映画監督が女優に恋をしてしまい、彼は彼女と北海道へのツーリング撮影の旅に出る。その行程のあまりの過酷さ故、平野勝之と林由実香は些細な事っでも衝突を繰り返す。そして旅の最後に最も大きな喧嘩をしてしまい、平野はそれをカメラに収めることができなかった。林はそれでも撮るべきだったと、あなた監督失格だねと言う。
その後二人は別れ、平野は林の残像を消し去ることが出来ずに苦悩の日々をる中、久々に林との仕事が舞い込んでくる。そして、彼はそこで本当に決定的な場面に遭遇してしまうのだが、偶然か必然かちゃんとカメラは回っていた。まるで林が「今度はちゃんと撮りなさいよ」と引き寄せたかのように・・・。
もう絶対に撮ることの出来ない、余りにも赤裸々すぎるドキュメンタリーの極北。途中、事件に駆けつけて号泣するカンパニー松尾の姿がたまらない
