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女帝 春日局のodyssのレビュー・感想・評価

女帝 春日局(1990年製作の映画)
3.0
【女三人のバトル】

BS録画にて。

タイトルからすると、春日局が大奥で権勢を振るう様子がメインになっているのかと思いますが、実際には、一人の女(武士の妻)がいかにして春日局になるかを描いている映画です。

ここに、徳川家の世継問題が絡んでいます。
詳しいことはネタばれになるから書けませんが、二代将軍・秀忠の世継問題で、結局は家康が今後のことも考えて「将軍の跡継ぎは長男」と決めたという、わりに有名なエピソードを用いながら、そこに奇想天外な筋書きを組み込んで脚本が作られています。

結局、主役は三人。春日局に将来なる十朱幸代、そして春日局に先行して大奥で権勢を振るう名取裕子と草笛光子。この三人のそれぞれの個性と役どころでのぶつかり合いが見もの。

とはいえ、十朱幸代はどちらかというと静の構え。その分、凜とした雰囲気のある名取裕子と、海千山千の老女官の味をよく出している草笛光子が目立ちます。

ただ、女の映画なので、男がだらしないのは仕方ないとして、刀剣をもった立ち回りでも武士らしくない軟弱ぶりが目立つのは、いくら何でもどうかなと首をひねりました。

鳥越まりが終盤で裸身をさらしているのがもう一つも見ものかな。
他にもおっぱいをさらしている女優はいますが、十朱幸代がさらしていないのは、いけませんね(笑)。でも、この時の彼女は四十代後半だから、おっぱいもたるんでいたのかも。
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