ガブXスカイウォーカー

女帝 春日局のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

女帝 春日局(1990年製作の映画)
3.3
おふく(十朱幸代)は夫、稲葉正成の出世を条件に徳川家康(若山富三郎)に抱かれ、身ごもってしまう。それをきっかけに、様々な権力闘争の真っ只中を這い上がり、最高権力の地位、春日局となるまでの壮絶な人生を描く。

竹千代君(後の家光)は家康と春日局との子と言う大胆な設定は良いが、半生を2時間以内にまとめたため、ストーリーはダイジェストになりがちで面白みには欠ける。一回観ただけでは多くの登場人物たちの区別がつかないし、世継争いをめぐる様々な思惑、企てなどを理解しきれない(理解出来ないのはお前だけだと言われると、困っちゃうけど)。
また大半が大奥内で進行するため、アクションシーンがほんの僅かなのもつらい。

今作は女優陣の演技の競い合い、何度かあるヌードや濡れ場、そして製作費10億円をかけたと言われる豪華な衣装、セットなどバブル当時の華やかさに注目してみるのも良いかもしれない(実を言うと、どこに10億もかかっているのかよくわかりませんでした)。